日本フットケア・足病医学会誌
Online ISSN : 2435-4783
Print ISSN : 2435-4775
特集:透析運動療法とフットケアの接点
運動時の末梢循環の変化とフットケア
大山 恵子
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2024 年 5 巻 2 号 p. 70-75

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抄録

 運動をしない透析患者は生命予後が悪いこと1), 適度な運動を行うことが透析患者の運動耐容能の改善や, ADL, 生命予後の向上に役立つことなどが示され2), 令和4 (2022) 年度診療報酬改定において「透析時運動指導等加算」が加わり, 透析中の運動療法への関心が高まっている. 一方で, 透析患者は高齢でサルコペニアやフレイルを合併することが多く3), 糖尿病, 高血圧, 脂質異常症など動脈硬化の危険因子の集積から, 慢性閉塞性動脈硬化症 (arteriosclerosis obliterans : ASO) による末梢動脈疾患 (peripheral artery disease : PAD) の合併も高率で 4), 透析患者に対する運動療法が循環動態への悪影響や下肢虚血の増悪をもたらすことが懸念される. 本稿では, 透析中の運動による循環動態への影響, 末梢循環への影響, plasma refilling rate (PRR) への影響などについて当施設での成績を紹介するとともに, 透析患者のフットケアに関して当施設で実施している対策を中心に略述する.

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© 2024 一般社団法人日本フットケア・足病医学会
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