2024 年 5 巻 2 号 p. 76-82
血液透析患者は末梢動脈疾患 (PAD) を高率に合併し, 重症化すると皮膚潰瘍・壊疽を合併して切断に至る症例もある. 切断に至るとADL能力が低下し, 予後不良となる. 重症虚血肢に至る前にPADに対する治療を始めることが重要である. PAD患者に対する有酸素運動の効果は多数報告があり, ガイドラインでも推奨されている. 一方, 透析患者のPADに対する効果は明らかにされていない. 本稿では透析中の運動が微小循環の指標である皮膚灌流圧 (SPP) に与える影響を報告する. さらに, PADによって切断に至った症例に対して透析中運動療法を実施した経験も提示する.