日本フットケア・足病医学会誌
Online ISSN : 2435-4783
Print ISSN : 2435-4775
原著
糖尿病足病変ハイリスク患者のセルフケア影響因子尺度の開発
内田 みさ子片田 裕子岩井 浩一 
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2024 年 5 巻 2 号 p. 83-91

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抄録

 本研究の目的は, 糖尿病足病変ハイリスク患者のセルフケア行動に影響する因子尺度を開発することである. 対象は看護師歴10年以上, かつ, 一定のフットケア教育を修了したフットケア実践者106人である.作成した原案を郵送法で無記名自記式質問紙調査を行い回収した. 回収率は47.2% (50人) で有効回答率は100%であった. この50人が回答した原案を基にプロマックス法により斜交回転を加えた探索的因子分析を行い, 原案の質問項目を尺度化し, Cronbachのα係数を算出して信頼性を確認した. さらに共分散構造分析を適用してモデルの適合度を確認した. α係数は, 一部の因子で .798と内的整合性が高いと判断される .800以上を若干下回ったものの, その他全ての尺度で .800以上を示した.モデルの適合度で一部の因子に十分でない値があったが, 再検討すべきとされるα係数 .50を下回る尺度はなかったことから作成した評価ツールを使用することは可能であると考えた. ただし, 十分でない値があったことや看護師が経験した患者を統合して回答したデータで作成したものであるため, 今後, 患者を対象として再検討する必要がある.

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© 2024 一般社団法人日本フットケア・足病医学会
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