2024 年 5 巻 3 号 p. 200-205
透析患者の包括的高度慢性下肢虚血 (chronic limb-threatening ischemia:CLTI) に対しレオカーナ® による血液浄化療法を実施した. 目的はレオカーナ®治療を実施するCLTI患者のQOLを評価するとともに治療前後のQOL変化を明らかにすることである. 対象はレオカーナ®が適応となったCLTI患者14名で, KDQOL-SF™(the Kidney Disease Quality of Life Short Form) version 1.3質問票によるQOL評価を行い, レオカーナ® 治療を完了した7名の治療前後でQOLと痛みの比較をおこなった. 結果, CLTI患者のQOLは, 代表値1) と比べて, 包括的尺度が低い傾向で「腎疾患による負担」を除く腎疾患特異的尺度は良好であった. レオカーナ®終了後のQOLは治療前と比べ「体の痛み」「社会生活機能」「活力」の3つの包括的尺度において有意に改善した. CLTI患者では痛みや苦痛症状が強いことがQOLに大きく影響し, 包括的QOLが低くなると考えられ, レオカーナ®治療による下肢痛の改善が, 人とのつきあいや活力の向上につながった可能性がある.