【目的】手足症候群 (hand-foot syndrome: HFS) は抗がん剤によって手や足の皮膚が障害される有害事象であり, 足の外力を受ける部位に発生しやすい. 足に加わる外力は足の形態や履物のサイズと関係がある. 本研究では, 重度HFSに関連する足と履物の特徴を明らかにし, 重度HFS発生リスクを予測することを目的とした.
【方法】本研究はコホート研究で, 抗がん剤治療を受ける肝細胞がん患者のarch index (AI) , 履物のサイズ, HFSの発生状況などを調査した.HFSはCTCAEに基づきG1からG3に分類し, G2以上は重度群 (PG) , HFS未発生とG1を非重度群 (NG) とし, 二群間で比較した.
【結果】AIはPG群 (n=22) で27.1±4.2とNG群 (n=33) の25.2±3.1より高かったが, 有意差はなかった (p=0.07, p=0.11) . また, 外反母趾有病率はNG群 (4人, 12%) よりもPG群 (7人, 32%) の方が高かったが, 統計的有意差は認められなかった (p=0.09, p=0.23) . 事後検定でAIと外反母趾のパワーはそれぞれ0.45と0.38と低かった.
【結論】今後さらにサンプル数を増やすことで, 重度のHFSと足や履物の特徴との関連が示される可能性がある.