日本フットケア・足病医学会誌
Online ISSN : 2435-4783
Print ISSN : 2435-4775
原著
鈍痛または神経症状を伴う手足症候群における足部変形と履物の特徴:チロシンキナーゼ阻害薬投与中の肝細胞がん患者における前向き研究
田原 裕希恵雨宮 歩北川 柚香加瀨 竜太郎小笠原 定久加藤 直也小宮山 政敏
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2024 年 5 巻 3 号 p. 191-199

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抄録

 【目的】手足症候群 (hand-foot syndrome: HFS) は抗がん剤によって手や足の皮膚が障害される有害事象であり, 足の外力を受ける部位に発生しやすい. 足に加わる外力は足の形態や履物のサイズと関係がある. 本研究では, 重度HFSに関連する足と履物の特徴を明らかにし, 重度HFS発生リスクを予測することを目的とした.
 【方法】本研究はコホート研究で, 抗がん剤治療を受ける肝細胞がん患者のarch index (AI) , 履物のサイズ, HFSの発生状況などを調査した.HFSはCTCAEに基づきG1からG3に分類し, G2以上は重度群 (PG) , HFS未発生とG1を非重度群 (NG) とし, 二群間で比較した.
 【結果】AIはPG群 (n=22) で27.1±4.2とNG群 (n=33) の25.2±3.1より高かったが, 有意差はなかった (p=0.07, p=0.11) . また, 外反母趾有病率はNG群 (4人, 12%) よりもPG群 (7人, 32%) の方が高かったが, 統計的有意差は認められなかった (p=0.09, p=0.23) . 事後検定でAIと外反母趾のパワーはそれぞれ0.45と0.38と低かった.
 【結論】今後さらにサンプル数を増やすことで, 重度のHFSと足や履物の特徴との関連が示される可能性がある.

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© 2024 一般社団法人日本フットケア・足病医学会
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