日本フットケア・足病医学会誌
Online ISSN : 2435-4783
Print ISSN : 2435-4775
原著
包括的高度慢性下肢虚血患者における大腰筋CT画像と退院時歩行能力との関連性
竹田 昌広山下 康次澁谷 潤樹新垣 正美古屋 敦宏林 久恵
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2026 年 7 巻 1 号 p. 45-51

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抄録

 包括的高度慢性下肢虚血 (chronic limb-threatening ischemia : 以下, CLTI) 患者の大腰筋CT (コンピュータ断層撮影) 画像を用いたサルコペニア診断や生命予後との関連について報告がなされている. そのため, 術前の大腰筋CT画像と退院時歩行能力には関連があると考えられるが, 両者の関連性について詳細検討した研究はみられない. そこで本研究ではCLTI患者の術前大腰筋CT画像と退院時歩行能力の関連性を明らかにすることを目的に調査を行った. 対象は当院に入院した男性のCLTI患者66名とし, 介助歩行群 (31名) と自立歩行群 (35名) に分類し比較した.さらに退院時歩行の可否を目的変数としてロジスティック回帰分析を行った.その結果, 修正総大腰筋ゲージ (以下, 修正TPG : 大腰筋指数×左右大腰筋密度の一側最大値) のオッズ比は1.01 (p=0.043) であり, カットオフ値は165.5であった. 以上より, 男性CLTI患者の修正TPGは, 退院時の歩行能力と関連があることが明らかになった.

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© 2026 一般社団法人日本フットケア・足病医学会
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