日本フットケア・足病医学会誌
Online ISSN : 2435-4783
Print ISSN : 2435-4775
原著
小児期扁平足を有する児童への多職種介入による足部アーチの変化および保護者の認識
宮原 香里, 細谷 たき子, 坂江 千寿子, ベーレ ルッツ, ベーレ 操, 二神 真理子, 小林 睦, 柿澤 美奈子
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2026 年 7 巻 3 号 p. 234-241

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抄録

 研究目的は小児期扁平足を有する児童への多職種介入による足部アーチの変化および保護者の認識を明らかにすることである. 研究対象はA小学校に在籍の1-5年生の小児期扁平足の児童9名 (18足) とその保護者とし, 介入期間は2021年3月-2022年12月の22ヵ月間で, 3-4ヵ月ごとに計8回の保護者同伴の足の健診を実施した. 介入内容は, 看護師は上履きの履き方指導, 踵上げ運動と押し合いの足部トレーニングのセルフケア確認等, ドイツ整形外科靴マイスターはフットプリント採取, インソールの製作等, 養護教諭は児童からの相談対応等であった. 児童は学校内でインソール入りのリング付き折り返しベルトのある上履きを着用した. 足部アーチの判定はYラインを用い, 看護師2名がフットプリントより計測した. 結果, 両足縦アーチの形成を認めた児童は6名 (12足), 両足のアーチが低下した児童は0名であった. 介入前後の差の中央値は介入前-4.25mm, 介入後0.25mmであり, 介入後の改善が認められた (p=0.015). また, 介入後の保護者の認識は, 子どもの足のアーチ改善と正しい靴の履き方が習慣化できたと実感する一方, 子ども靴を購入する際, 店頭では良い靴に出合えないという困難も抱いていた.

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