本研究は, 日本フットケア・足病医学会 (JFCPM) 会員を対象とした横断的調査データを用い, 下肢創傷処置管理料算定施設の実態を明らかにすることを目的とした. 2023年に実施された会員調査データを用い, 146施設を対象に記述統計解析を行い, チーム構成および業務実施状況については, 施設規模別に探索的な比較を行った. 対象施設は診療所から大規模病院まで多様であり, チーム構成としては医師では形成外科医 (61.0%), 医師以外では看護師 (86.3%), 理学療法士 (49.3%), 義肢装具士 (41.8%) の在籍率が高かった. 基礎的業務は施設規模に関わらず広く実施されていた一方, 血行再建や外科的治療などの専門的業務は施設機能に応じて集約されていた. 免荷療法は施設規模に関わらず, 広く実施されていたが, その内容は装具から簡便な方法まで多様であり, 義肢装具士の関与の有無により実施状況に差が認められた. 本研究の結果は, 下肢創傷処置管理料算定施設の現状を施設単位で記述した基礎的データとして位置づけられ, 今後の詳細な解析や介入研究のための基盤情報となることが期待される.