2026 年 7 巻 3 号 p. 274-282
本研究は, 日本フットケア・足病医学会 (JFCPM) 会員を対象とした横断的調査データを用い, 免荷療法の実践に関する意識と課題を明らかにすることを目的とした. 医師会員およびその他の医療専門職会員を対象に, 免荷療法に対する積極度, 実践上の障壁, 教育ニーズ, ならびに円滑な活用に必要とされる要素について記述的に分析した. その結果, 多くの会員が免荷療法の重要性を認識している一方で, 免荷に関する保険制度や免荷装具や資材の価格といった制度的・経済的制約に加え, 施設内における認識の乖離が実践上の主要な障壁として挙げられた.また, 教育ニーズについては, 医師会員とその他の医療専門職会員で選択された項目に異なる傾向が示されたものの, 免荷療法の要否判断や患者・家族への説明の重要性は両群に共通して必要とされていた. これらの結果から, 免荷療法の普及と実践促進には, 制度的対応に加え, 臨床現場に即した教育機会の整備や多職種による認識共有を含む, 多面的かつ段階的な取り組みが必要であることが示唆された.