頭頸部外科
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原著
当院で施行した原発性副甲状腺機能亢進症手術症例の検討
杉浦 文康横川 泰三佐藤 宏紀小崎 真也吉村 理
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2021 年 31 巻 2 号 p. 135-140

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抄録

原発性副甲状腺機能亢進症手術において術中迅速副甲状腺ホルモンintact PTH(iPTH)測定を行う事で,腫大腺遺残の有無を術中に確認できると考えられている。この度われわれは原発性副甲状腺機能亢進症手術について,後方視的に検討した。2008年4月から2018年9月までに手術施行した原発性副甲状腺機能亢進症は136例であり,当院で術中迅速iPTH測定が可能となった2014年4月を境に2群に分類した。結果,術中iPTH測定を施行した群の方が,術後再発が有意に低いとの結果を得た。当科検討では,術中迅速iPTH測定が腫大腺遺残の有無判断に有用であるという,これまでの報告を支持する結果であったと考える。

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