抄録
耳下腺腫瘍に対する切開アプローチはS字状皮膚切開(modified Blair incision:MBI)が主流であるが,術後の審美性への配慮からmodified facelift incision(mFLI)やretroauricular hairline incision(RAHI)のほか,より小さな切開線であるV-shaped incision(VSI)などが報告されている。今回われわれはVSIの紹介を行うとともに,MBIとmFLI,RAHI,VSIの合併症や適応,患者満足度の検討を行った。