Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
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総説
トマト果実の収量・品質の向上にむけたメタボロミクスの応用
飯島 陽子青木 考
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ジャーナル オープンアクセス

2009 年 78 巻 1 号 p. 14-22

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抄録
トマト果実の収量や品質は,果実代謝物の含量や組成に大きく依存している.近年の質量分析技術の発達により,多くの代謝物を一斉に分析することが可能となった.こうした代謝物一斉分析と,遺伝学的なあるいはオミクス的な研究手法を組み合わせることで,収量や品質に影響を与える代謝物蓄積制御機構の研究を行う可能性が開けてきた.本稿では,主として代謝物一斉分析にもとづいた代謝物解析,およびその結果得られた代謝物蓄積に影響を及ぼす遺伝子または量的形質遺伝子座の同定に関する研究の最近の状況を紹介する.
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© 2009 園芸学会
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