抄録
1. Arvense 系のエンドウ品種GWを用い, 戸外およびガラス室内での種々の生育温度下における分枝の発生伸長の様相を観察した。
2. 主枝上の低節位に分枝が発生するためには比較的冷涼な気温が, また高節位分枝の発生のためにはかなり高い気温が, それぞれ適当である。本実験における結果の範囲内では, 前者は平均気温にして10°C前後, 後者は15~20°C位であつた。
3. は種後25日間の夜温のちがいによつて低節位分枝の発生は大きな影響をうけた。一般に低節位分枝の発生は生育初期の短かい期間における条件によつて決定される。
4. 短日下では比較的高い気温のもとでも低節位分枝の発生がみられ, 反対に長日下では冷涼な温度の時でも高節位にかなりの分枝が発生した。また高節位分枝は30°Cでは長日下よりも短日下に多く, 20°Cでは短日下よりも長日下に多かつた。すなわち, 分枝の発生に関して温度と日長との相互作用がみられた。