園芸学会雑誌
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チューリップの栄養繁殖に関する研究 (第1報)
培養リン片における器官形成について
西内 義男明道 博
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1976 年 45 巻 1 号 p. 59-64

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抄録

本研究はチューリップ球根の人為的栄養繁殖の可能性を追求するために, リン片培養組織における器官形成の条件を明らかにする目的で行なつた.
1) 培養に供した球根のうち,‘Apeldoorn’, T. praestans, ‘Red Emperor’, および‘Defiance’はカルス形成が容易であつたが,‘Willam Pitt’と‘Cramoisi Brilliant’はカルス形成が極めて困難であつた.
2) 不定芽状突起の形成は‘Apeldoorn’ではNAA 5mg/l+KIN 1mg/lおよび2•4-D 1mg/l+KIN 1mg/lの組合わせにおいて誘導されたが, T. hageri ではNAA2, 10, 25mg/l+KIN 1mg/lのいずれの組合わせの場合においてもみられた.
3) 不定根の形成は‘Apeldoorn’,‘Fuga’,‘William Pitt’において, 長期間培養によりみられた.

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