園芸学会雑誌
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栽培中の土壌水分及び施肥量がナス果実の収穫後の低温耐性に及ぼす影響
中村 怜之輔藤井 誠記稲葉 昭次伊東 卓爾
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1987 年 55 巻 4 号 p. 490-497

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抄録
ナス果実の収穫時の紀質と低温耐性との関係を考察するために, 栽培中の土壌水分条件と施肥量が収穫後の果実の低温耐性に及ぼす影響について調査した.
湿潤条件で栽培したナス果実は, 収穫後の低温耐性が低くなる傾向が認められた. 収穫3日前に土壌水分を変更した試験で, 乾燥から湿潤に切り替えた場合にも, 低温耐性が低くなることが認められ, 収穫直前の土壌水分条件が強く影響してくることがうかがわれた.
施肥量と低温耐性との関係については, NとPで, 不足状態では耐性が低下したが, 2倍量施用では多施用の影響は明確ではなかった. Kについては, 本調査の範囲では一定した傾向はみられなかった.
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