園芸学会雑誌
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季節別マスクメロンの保蔵特性および鮮度保持紙の効果について
沢村 正義宮本 裕子野村 早苗松本 博
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1992 年 61 巻 1 号 p. 167-174

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抄録
西南暖地のビニルハウス内で栽培されたマスクメロン (Cucumis melo L. 'Earl'sSeine') の成熟特性および季節別収穫果実の保蔵特性に関して研究を行った.また, 新たに開発した鮮度保持紙の効果も併せて検討した.
1.樹上の果実では成熟とともにエチレン生成量が漸増した. 親木から切り離された果実ではエチレン生成の時期が早まるとともに, 増加速度も生育とともに早くなった. 開花後60日目の果実では収穫後6日目にエチレン生成量が最大 (3.5μl•kg-1•hr-1) となった. 果肉硬度および可溶性固形物含量から'Earl'sSeine'の収穫適期を考察した.
2.20°C保蔵の場合, 果肉硬度が350g以上を保持した期間は, 夏季および秋季収穫果実で7日以上, 冬季および春季収穫果実で7日未満であった.
3.4°C保蔵の場合, 夏季収穫果実は3週間目から低温障害が現れ始めた. また5週間目で果肉硬度は263gに低下した. 冬季および春季収穫果実では4週目でも低温障害がほとんどなく, 鮮度が良好に保持された.
4.鮮度保持紙を内張りした段ボール箱で果実を20°Cで1週間保蔵したところ, 無処理の対象区に比べ,果肉硬度の低下が有意に抑制された.
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