水文・水資源学会誌
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原著論文
社会変動を考慮した河川流量予測モデルの構築
手計 太一吉谷 純一
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2006 年 19 巻 3 号 p. 171-182

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抄録

途上国において利用できるような,社会変動を考慮した新しい河川流量予測モデルを構築した.これは,国勢調査等のような容易に入手できる社会・経済データと流域雨量データから,年河川流量や季節河川流量を予測するものである.使用した社会変動要因は,人口,森林面積,野菜・果樹耕作地面積,天水田面積,灌漑面積,そして雨期作米生産量である.本稿で構築したモデルはいずれも極めて精度の良い再現性を持っている.さらに,精度良く6年間分の河川流量を予測することも可能であった.本研究の対象流域においては,低水管理,特に下流域の広大な灌漑地区への水供給は国家的な問題であり,本モデルを用いた分析がより高度な水資源管理を可能とする.

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© 2006 Japan Society of Hydrology and Water Resources
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