2018 年 31 巻 6 号 p. 443-444
水文・水資源学会の創立30周年を契機にして,学会のこれまでの経過を整理し,これからの展開の課題をまとめた.とくに,創立30周年記念の2つのシンポジウムでの議論や,2018年の豪雨災害や気候変動を踏まえて,1)学官民連携を具体化するための「場」の仕立てが求められることと,2)水文現象に対するさまざまな革新的な技術を活用した「超」学際的・先進的な研究は継続して展開されるだろうということ,そして3)「地球規模」の課題に対して「国際的文脈」で活動展開する「世界的枠組み」へ貢献すべきこと,を示した.