ダム建設適地の減少や住民の環境問題への関心の高まりなどから,新規のダム建設が困難な状況にある一方で,建設されたダムはいずれ法定耐用年数を超え,改修による供用期間の延長あるいは代替ダムの建設が必要となる。ダム建設現場の減少に伴いダム技術者数も急激に減少していることから,更新事業が実施される時期までダム技術をいかに継承していくのが官民共通の重要な課題となっている。農村工学研究所は平成20年度にダム研修の大幅な見直しを行い,3年以上のダム経験を有する技術者を対象に技術の継承のための手法習得を研修目的の一つに据えた。本報では,技術継承に焦点を当てたダム研修の枠組みとその具体的な手法について紹介する。