2010 年 78 巻 3 号 p. 225-228,a2
富山平野の約1万1千haの地域を潤す基幹水利施設の横江頭首工および左岸連絡水路橋の改修・更新は,現在,主流となっているストックマネジメントに先駆けて実施された。両施設は,先人が優れた技術や英知を振り絞り,創意工夫して築造したものであり,施工に際して旧施設の構造・デザイン・機能・景観等を評価し,優れた点を後世に継承・発展することが重要である。平成20年度の事業完了に当たり,両施設の改修・更新に係る調査・検討の経過や,施工に当たり,景観・環境に配慮した対策の一部を紹介する。