農業農村工学会誌
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松本盆地南西部の畑地域における風食と環境保全への課題
星川 和俊鈴木 純吉村 伸一
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2012 年 80 巻 5 号 p. 349-352,a1

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抄録

松本盆地南西部の畑地域では,春先の強風により飛土・風食が発生し,農地保全や地域環境への影響が懸念されている。強風が吹きやすい上に,大型農機利用のための圃場拡大,冬作物の休閑などの営農変化が,風食問題を深刻にしている。ここでは,最初に飛土・風食実態の調査結果にもとづき,風食発生の時期,頻度,規模などの実態と特徴をまとめる。続いて,対象地の地形・土地利用について,畑地開発前(大正初期),畑地開発後の現代(平成13年)の地形改変と土地利用変化を定性的・定量的に推定した結果に基づき,地形改変や土地利用変化が,飛土・風食に及ぼした影響と,今後の風食軽減のための地形改変や土地利用のあり方について検討する。

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© 2012 公益社団法人 農業農村工学会
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