2017 年 85 巻 2 号 p. 115-118,a1
1954年,わが国はコロンボ・プランに加盟し,政府開発援助(ODA)を開始した。2015年2月,政府は,昨今のわが国や国際社会を取り巻く状況の変化を踏まえ,わが国のODA政策の基本方針を示す「ODA大綱」を改訂し,新たに「開発協力大綱」を策定した。農業農村開発協力(以下,「NN協力」という)では,1959年にブラジル,キューバへの灌漑専門家の派遣を皮切りに協力が開始された。その後,1984年に農林水産省でも構造改善局(当時)に海外土地改良技術室が設置されたことにより,NN協力の推進を図る省内の体制も整えられ,これまで,延べ1,000人以上の農林水産省職員がNN協力に関するJICA長期専門家として派遣されている。本報では,これまでのNN協力の実績や変遷についてその概要を紹介するとともに,今後のNN協力の展開や課題について報告する。