農業インフラシステム海外展開促進のための調査を行い,ミャンマー国バゴー管区オクトウィン郡区でモデル圃場整備を行った。ミャンマーには,わが国の土地改良法のように一気に土地を再編成する法制度は存在しない。したがって,ここではわが国の換地処分に準じて行うこととし,相手国政府と農家全員の同意のもと,基本方針を定めた。モデル圃場の整備は2015年2月に工事を終え,3月には乾期作の稲の作付けを開始したところであり,今後雨期には本格的な稲作を行っていく。これらを踏まえ,圃場整備に対する農家の期待も大きい。今後は,同地域における圃場整備の効果の検証や農家を対象としたアンケート調査などのフォローアップを行いたいと考えている。