バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
研究
体重移動動作の基本的特性と学習過程
小堀 聡多田 大輔
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2004 年 28 巻 3 号 p. 136-145

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抄録

体重移動動作において,床反力作用点データ,身体各部の位置データ,視線データの3つを同時に測定できるシステムを構築し,実験を行った.実験は,ディスプレイ上を動くターゲットを,床反力作用点を示すカーソルで追従する動作を行わせるというものである.評価値として,立ち上がり時間と制御誤差,体重移動時間と体重移動距離,視線移動時間を算出した.そして,応答波形の特徴,移動の向きによる差異,個人差,学習過程という観点から解析を行った.その結果から,床反力作用点データと位置データの関係,制御誤差と体重移動時間の関係,頭部の動きと視線の時間的関係,学習に伴う移動動作の方略の変化などについて明らかにした.

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© 2004 バイオメカニズム学会
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