抄録
可燃ごみの焼却処理において生成される燃焼ガスの量,組成,熱力学的物性等は,都市ごみ焼却処理施設の設計や維持管理水準の向上に向けたシステム解析に必須の情報である。しかし,対象ごみの不均一性やそれに起因する計測上の揺らぎのために,これらの代表値を精確に確定することは困難とされてきた。本研究は,2016年度の東京都区部清掃工場におけるごみ質と施設運転に関するデータを熱収支成績の観点から整合させることにより,単位燃焼ガス量,平均定圧比熱,燃焼ガスの比保有熱量,組成関数等を算出して,標準化した燃焼ガスモデルの基本量を確定した。その結果,現実の燃焼ガスについてより詳細な知見を得るとともに今後の解析モデル化のための枠組みを提供した。