2021 年 21 巻 2 号 p. 9-17
目的:中期中絶を受ける女性に寄り添ったケアを行う助産師が、ケアで生じる葛藤にどう折り合いをつけているのかを明らかにする。
方法:助産師15名に半構造化インタビューを実施し、戈木版Grounded Theory Approach(GTA)で分析を行った。
結果:助産師は、《ケアでの葛藤》から、《女性の思いに目を向ける》、《不全感の残存》、《女性が抱える葛藤を知る》、《個別性の捉え直し》、《児の存在意義の肯定》、【中絶という決断の尊重】、《中絶の経験を意味づけてほしい》など各々のプロセスを辿り、《前向きに生きてほしい》、または《繰り返さないでほしい》という帰結に至ることで、ケアで生じる葛藤に折り合いをつけていた。
結論:助産師が中期中絶を受ける女性へのケアで生じる葛藤に折り合いをつける、【中絶という決断の尊重】という現象が明らかとなった。