日本看護研究学会雑誌
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摂食が脈拍等に及ぼす影響
――健康者12名について――
山口 公代
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1978 年 1 巻 2 号 p. 2_14-2_18

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抄録
  健康者12名を対象として摂食後の脈拍,血圧の変化について観察し以下のような結果が得られた。
1.摂食後の脈拍変動は食事量は3食のうち最も少ないにもかかわらず常に朝食後が最大となり,脈拍増加の最大値が11.5増加の持続時間が129.7分であった。
2.摂食後の血圧変動は収縮期血圧は約1時間にわたって4-6mmHg上昇したが,拡張期血圧ははっきりとした摂食の影響を示さなかった。
3.一被験者について,朝食を全量摂取した場合と,½量ずつ二回に分けて摂取した場合を比較したら,分割摂取した方が脈拍増加の最大値は小さくなった。
4.摂食後の脈拍変動は摂食時間間隔にも影響を受け,摂食時間間隔が4-5時間の時が最も脈拍増加が少なかった。
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© 1978 一般社団法人 日本看護研究学会
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