日本看護研究学会雑誌
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看護研究における実態調査
-倫理的側面から-
成田 伸小山 豊子石井 トク山内 京子
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1990 年 13 巻 4 号 p. 4_20-4_26

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抄録
  本研究の目的は看護研究の実態を倫理的側面から調査することであった。
  病院及び看護婦・助産婦養成施設の看護職者700名に対しアンケート調査を実施し,回収率は70.7%であった。この調査から次の事が明らかになった。
  1) 本調査の対象者の96.1%に研究の経験があり,共同研究が盛んだ行われていた。
  2) 研究方法は事例,調査研究がほとんどで研究の対象者は,入院患者が多く,成人・老人で意識のはっきり強いている人が多かった。
  3) 研究の受けいれ状況は,「良い・やや良い・普通」と答えていたものが9割以上であった。その際研究に当たって,対象者本人の承諾を得た者は42%,「特に必要なし」としている者が38%であった。
  4) 研究の際の対象者の配慮としては,「同意」「プライバシー」「安楽」について配慮したいと答えている者が多かった。
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© 1990 一般社団法人 日本看護研究学会
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