日本看護研究学会雑誌
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糖尿病腎症から透析となった患者における障害受容の因子とその構造
恩幣(佐名木) 宏美瀧川 薫岡 美智代
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2011 年 34 巻 2 号 p. 2_31-2_38

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抄録
【目的】本研究の目的は,糖尿病腎症から透析となった患者における,障害受容の要因とその構造を明らかにすることである。
【方法】原疾患が糖尿病腎症の外来通院中の慢性維持血液透析患者212名に対して,障害受容度診断検査を使用し,調査を実施した.分析方法は,障害受容度診断検査の結果を使い,探索的因子分析で因子を抽出し,確認的因子分析にて構造を確認した。
【結果】有効回答数は150名(回答率70.7%)であり,男性105名,女性45名で平均年齢は63.41±9.56歳であった。探索的因子分析では,「障害と対峙できないことによる気持ちと行動」「障害があることでの負い目」「自尊心の低下」「他者との関係における行動」の4因子が抽出された.確認的因子分析では3因子構造となった。
【結論】対象者の障害受容の因子は4因子であり,構造では3因子構造となった。
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© 2011 一般社団法人 日本看護研究学会
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