日本看護研究学会雑誌
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看護管理職の役割ストレス・労働負荷とバーンアウトとの関連
中山 元佳香月 富士日
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論文ID: 20200107078

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抄録

本研究は,看護管理職における役割ストレスや労働負荷が,バーンアウトにどのような影響を与えているのか,看護師経験年数15年以上の管理職とスタッフを比較することで関連を明らかにすることを目的としている。300床以上の急性期病院に勤務する看護師を対象に質問紙調査を実施し,355名(有効回答率43%)の回答を得た。調査の結果,看護管理職とスタッフではバーンアウトの結果に有意差はみられなかった(ρ > .05)。役割ストレスに関しては,管理職において,役割葛藤が情緒的消耗感(β=.18)と脱人格化(β=.23)に影響を与え,役割曖昧さが個人的達成感(β=.18)の低下に影響を与えていた。労働負荷に関しては,管理職では仕事の負荷が変動することが情緒的消耗感を強め(β=.19),残業時間が少ないことが情緒的消耗感を軽くする(β=−.14)ということが示された。

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