日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
Online ISSN : 1884-6114
Print ISSN : 1883-1273
ISSN-L : 1883-1273
シンポジウム-心臓サルコイドーシスの新たな展開
心臓サルコイドーシスにおける心臓MRI遅延造影像の特徴
中島 崇智
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 30 巻 1 号 p. 81-82

詳細
抄録
サルコイドーシスにおける心臓病変の合併は全体の5%と少ないが,死因の2/ 3以上を占めると報告されている.当院を中心とした多施設共同研究では心臓サルコイドーシス確定症例15例の遅延造影像の特徴は,①斑状ないしは帯状の明瞭な遅延造影像,②心外膜側優位,③好発部位には有意差を認めないものの心基部よりの心室中隔,ついで側壁が多い,④貫壁性の遅延造影像を呈する症例では左室拡大と左心機能低下,BNPの上昇を認めることが示された.また当院で心臓MRI検査を施行して斑状ないしは帯状の明瞭な遅延造影像を呈した連続30症例の検討では,2006年の診断基準を満たした心臓サルコイドーシス確定診断症例が12例(40%),疑い症例(心筋にのみ肉芽腫性病変を認め,全身所見や他臓器に所見を認めない症例を含む)が9例(30%)であった.心臓サルコイドーシスにおける心臓MRI検査の有用性については更なる検討が必要である.
著者関連情報
© 2010 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
前の記事 次の記事
feedback
Top