日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
Online ISSN : 1884-6114
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ISSN-L : 1883-1273
症例報告
サルコイドーシス寛解中に肺線維化が進み,急性増悪・びまん性肺胞障害を来した1剖検例
中塚 賀也安田 一行辻 貴宏加持 雄介安田 武洋橋本 成修寺田 邦彦黄 文禧羽白 高田中 栄作田口 善夫野間 恵之本庄 原小橋 陽一郎
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2012 年 32 巻 1 号 p. 137-143

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抄録
症例は78 歳男性.1995 年,67 歳時に発熱・ぶどう膜炎・両側肺野浸潤影を来し,経気管支肺生検で非乾酪性肉芽腫が確認され,サルコイドーシスと診断された.その後ステロイド治療により寛解に至り,1998 年に治療を終了した.しかし,2000 年に両側肺野の間質影が増強し,再燃と考えて治療を再開したが,サルコイドーシスの肺病変を認めた領域に一致して線維化が進行した.2006 年12 月,急速な呼吸不全増悪と両側肺野すりガラス状陰影の出現を認め,臨床的に線維化肺の急性増悪と診断し加療するも死亡した.剖検肺では肉芽腫を認めず,線維化のない残存肺で硝子膜形成を伴うびまん性肺胞障害の所見を認めた.線維化病変は,上肺野では気管支血管束周囲主体であったが,下肺野では胸膜直下に強く認められた.サルコイドーシスの経過中びまん性肺胞障害を来す事は稀であり,報告する.
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© 2012 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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