日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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総説
サルコイドーシスの診断における18F Fluorodeoxyglucose PET/CTの有用性と限界
吉永 恵一郎真鍋 治玉木 長良
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2012 年 32 巻 1 号 p. 17-25

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抄録
サルコイドシースは全身性の炎症性疾患であり炎症性肉芽腫の形成を特徴とする.炎症性肉芽腫はマクロファージ,リンパ球が豊富に含まれている.核医学的手法は組織の炎症所見を画像化することが可能であることから,サルコイドシースの診断および病態評価に有用と考えられる.非特異的な炎症シンチである67Ga SPECTでは活動性のある炎症病変の検出が可能である.一方空間分解能が低く,小さな病変や心筋局所への集積の診断は困難である.18F Fluorodeoxyglucose(18F FDG)の組織への集積は白血球,リンパ球,マクロファージなどの炎症細胞浸潤を反映するため組織の炎症マーカーとして臨床応用されている.PETは空間分解能が高く,かつPET/CTにより解剖学的情報と生理学的な画像情報をあわせて評価可能なためサルコイドシースの診断・臨床評価への導入が開始されている.本総説ではFDG PET/CTによるサルコイドシースの病態評価および治療効果評価の現状,将来展望について概説する.
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© 2012 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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