産業技術総合研究所
2003 年 72 巻 2 号 p. 205-208
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量子暗号通信は送受信者の間で秘密暗号鍵を安全に共有する手段であり,単一光子の偏光や位相に1bitの情報を載せて伝送を行う.光ファイバーを利用して長距離にわたる鍵配布を行うためには,伝送損失が最低となる波長1550nmにおいて,単一光子を低雑音で,かつ効率よく検出できる受信器が必要である.本稿ではアバランシェフォトダイオードを用いた電子冷却式の単一光子検出器について,動作原理,および量子効率と暗計数率の評価結果を紹介し,その特性から予測される量子暗号鍵配布の性能について議論する.
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