日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
Online ISSN : 1884-6114
Print ISSN : 1883-1273
ISSN-L : 1883-1273
総説
心臓サルコイドーシスを巡る最近の画像診断の進歩
PET検査の標準化について
宮川 正男横山 らみ西山 香子望月 輝一
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 35 巻 1 号 p. 31-37

詳細
抄録

昨年,心臓サルコイドーシスによる不整脈の診断と治療についての合意声明が不整脈学会誌(Heart Rhythm)に発表された.画像診断基準として,従来の“ガリウムシンチでの心臓への集積”に加えて高度の画像診断法とされる“心臓PETにおける斑状の取り込み”および“心臓MRIにおけるガドリニウム遅延造影”が採用された.FDG PETについては,これまで本症に対する診断特異度の低さが問題とされてきたが,前処置として①少なくとも検査前12時間以上(可能であれば18時間以上)の絶食,②検査前日の5 g以下の低炭水化物食,③ヘパリン50単位/kg静注,④高脂肪食を組み合わせることにより特異度が上昇することが判明してきた.

著者関連情報
© 2015 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
前の記事 次の記事
feedback
Top