日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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Print ISSN : 1883-1273
総説
サルコイドーシスのケブネル現象
山本 俊幸
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37 巻 (2017) 1_2 号 p. 31-34

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抄録

外的な物理的刺激を受ける部位や陳旧性の外傷瘢痕部位に一致して皮膚サルコイド病変がしばしばみられ,これをKöbner(ケブネル)現象と呼ぶ.Köbner現象がみられる代表的な皮膚疾患は乾癬で,乾癬を発症した患者に機械的な刺激が加わるとそこに新しく乾癬の皮疹が誘発されるといったケースが最も一般的であるが,以前からあった旧い傷跡に一致して乾癬病変が生じてくることもある.サルコイドーシスにみられるKöbner現象の例を挙げると,メガネの鼻パッドや靴の当たる部位,静脈穿刺部位,旧い外傷瘢痕や熱傷瘢痕部位,BCGや予防接種部位,刺青,あるいは帯状疱疹の罹患部位,などに一致して皮膚サルコイドがみられることがある.また,本邦人に頻度の高いとされる膝の瘢痕浸潤もKöbner現象と考えられる.皮膚以外の臓器でも,絶えず運動をしている肺や心臓にサルコイド病変が誘発されることをinternal Köbner現象とする考えもある.本稿では,皮膚サルコイドにおけるKöbner現象について概説した.

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© 2017 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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