2023 年 43 巻 1_2 号 p. 104-107
症例は68歳,女性.ぶどう膜炎を指摘され,当院を紹介受診した.CTでは両側肺門・縦隔リンパ節腫脹と肺野に粒状影があった.67Ga citrateシンチグラフィでは肺門部に集積があり,気管支肺胞洗浄液検査ではリンパ球増多とCD4/CD8高値であり,経気管支肺生検を行い,組織学的にサルコイドーシスと診断し,経過観察されていた.診断から3年3カ月後に全身倦怠感と胸背部痛が出現し,ACEの上昇,CTで肺野陰影の悪化,67Ga citrateシンチグラフィで肺野に強い集積があった.日常生活に支障を来す胸背部痛を伴う肺サルコイドーシス症例に対し,低用量ステロイド治療を行い,速やかな症状の改善をみた.