ATS-JRS-ALATのガイドラインの非線維化性過敏性肺炎CT診断基準では,CT所見は肺野病変と気道病変に分け,typicalの場合はその1つずつを持つことを必須としている.一方ACCPのガイドラインの非CT診断基準は,肺野病変と気道病変を並立に扱い,単一の所見のみでtypical,compatibleを定義している.またATSでは正常小葉,高・低吸収域が混在する3density patternはnon-fibroticでは扱っていないが,ACCPでは重要所見としている.線維化性過敏性肺炎のCT像としてATS-JRS-ALATのガイドラインもACCPのガイドラインも細気管支病変+肺線維化が基本であるが,ATS-JRS-ALATのガイドラインでは重視している分布差をACCPでは考慮していない.両者が大きく異なる点は,3 density pattern(sign)の取り扱いであり,ACCPのガイドラインではそれがあれば,typicalとしており,typical,compatibleどちらにも見られるとしたATS-JRS-ALATと大きく異なる.