2024 年 44 巻 1_2 号 p. 20-25
肺サルコイドーシス治療の第一選択が副腎皮質ステロイド薬(corticosteroid: CS)であることは国内外のガイドラインで 示されているが,OCSの副作用の観点から総投与量を可能な限り低くすることが望まれている.SARCORT trialではプレ ドニゾロンの初期投与量20 mg/日が40 mg/日に比べ,有効性の面で劣らず総投与量を有意に減らせることが示された.ま た,2nd line以降の薬剤もOCS減量効果を狙い,積極的な使用がERSのガイドラインでは推奨されている.近年ではTNF阻 害薬がメタ解析で有効性が報告され,JAK阻害薬は少数例ではあるが肺サルコイドーシスに対してOCS減量効果が示され た.また,新薬として期待されるefzofitimodの第3相治験が現在進行中でありその結果も待たれる.今後の肺サルコイドー シス治療はOCSの副作用をいかに低減するかがより重要になると考えられる.