日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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原著
骨病変を伴ったサルコイドーシスの臨床的検討
四十坊 典晴亀田 優美高橋 晴香市村 志保伊藤 峰幸
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2024 年 44 巻 1_2 号 p. 64-69

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抄録

過去10年間に組織学的にサルコイドーシスと診断した317例のうち,骨病変を伴っていた症例は5例で,頻度は1.6%であった.全例が女性であり,発症年齢は20歳から45歳であった.症状は腫れと痛みで,手指が3例,足関節が2例であった.3例に67Ga citrateシンチグラフィ,全例に骨シンチグラフィを行い,両手指,両足趾,両足関節,四肢長管骨などに局所性に高度の集積がみられた.骨シンチグラフィで集積がみられた手指と足趾の部位に一致して,単純X線写真ではレース状と囊胞状の溶骨性変化があり,MRIではT1強調像で低信号域の骨病変がみられた.これらの画像所見から骨サルコイドーシスと臨床診断した.全例で日常生活に支障を来す症状があり,ステロイド治療(初期投与量プレドニゾロン10~30 mg/日)を行い,改善があり,2例でメトトレキサートを併用した.罹患臓器数は4臓器が2例で,5臓器以上が3例であり,多臓器病変を伴ったサルコイドーシスであった.

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© 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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