日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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原著
呼吸器内科医によるサルコイドーシス診断における皮膚病変検索の意義陽性マクロファージとペントースリン酸回路の役割
髙田 研吾木下 義晃 原 啓太平井 千晴竹中 翔太池田 大輝宇都宮 琢秀中島 章太吉村 雅代串間 尚子石井 寛
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2025 年 45 巻 1_2 号 p. 33-36

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抄録

 サルコイドーシス患者の皮膚病変は出現頻度が高く,25~30%の患者で認められる.低侵襲な皮膚生検は,診断において重要な手段の1つである.今回,2019年から2022年に福岡大学筑紫病院呼吸器内科で診療した28症例を後方視的に解析し,非皮膚科医による皮膚病変の視診と皮膚生検の有用性を検討した.皮膚病変を伴う患者は9例(32.1%)で,年齢中央値は61歳であった.うち7例は初診時に皮膚病変を有し,全例で皮膚生検により診断が確定された.特異疹や瘢痕浸潤型病変を有する症例が多く,非皮膚科医による視診での発見が可能であった.呼吸器内科を受診したサルコイドーシス患者では,呼吸器病変に対するサルコイドーシス以外の疾患の鑑別は有用であるが,皮膚生検が確定診断の一助となる可能性がある.非皮膚科医による皮膚所見の観察と,皮膚科との適切な連携が,診断精度の向上および患者負担の軽減に寄与することが示唆された.

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