日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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学会賞論文
Behçet病との鑑別が困難であったLöfgren症候群の1例
藤本 優汰濵田 直樹 柳原 豊史大崎 優亮井形 文保檀 伊文池田 貴登井上 博之藤田 昌樹
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2025 年 45 巻 1_2 号 p. 53-57

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抄録

 症例は50歳女性.X年1月に高熱,両下腿の紅斑が出現.紅斑が改善しないため,同年3月,前病院の皮膚科受診.両下腿に多数の有痛性紅斑を認め,結節性紅斑と診断された.以前,口内炎を認めていたことからBehçet病が疑われ,同日よりプレドニゾロン(PSL)20 mg/日が開始された.皮疹は改善したが,PSL減量すると再燃するため,8月よりアプレミラストが併用され,9月にPSL漸減終了となった.その後両側の手指関節の腫脹と疼痛が出現し,同院膠原病内科へ紹介され,胸部CTにて異常影を認め,10月に当科紹介受診となった.CTにて両側肺門縦隔リンパ節腫大と肺野にリンパ路に沿った粒状影を認め,結節性紅斑,多発関節痛,両側肺門リンパ節腫大の3徴よりLöfgren症候群と診断した.その後肺野の陰影は自然軽快した.Löfgren症候群は北欧ではサルコイドーシスの約20%に合併するとされているが,本邦では現在までに約20例の報告しかない比較的稀な病態であり報告する

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