日本口腔内科学会雑誌
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症例報告
口内炎を契機に診断された第二期梅毒の1例
上杉 篤史津島 文彦清水 梨沙中川 知里佐藤 潔櫻井 仁亨原田 浩之
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2019 年 25 巻 1 号 p. 16-19

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抄録
口内炎を契機に診断された第二期梅毒の1例を経験した。患者は24歳女性。口内炎の治癒不全を主訴に当科を受診した。舌・口蓋に潰瘍と口峡炎の所見を認めた。TPHA,RPRは定性値,定量値ともに陽性であった。口蓋から生検を行い抗Treponema pallidum抗体による免疫組織化学染色は陽性であった。扁平コンジローマも認め第二期梅毒と診断し,ABPCの投与で治癒に至った。 梅毒は口腔病変が先行するため早期発見は重要である。
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© 2019 日本口腔内科学会
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