日本ペインクリニック学会誌
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原著
腰部硬膜外穿刺における各種画像検査による距離の予測
山内 正憲新谷 知久大沼 淳水口 亜紀渡邊 昭彦山蔭 道明
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2012 年 19 巻 2 号 p. 81-85

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抄録
【目的】安全で的確な硬膜外穿刺を行うために,実際の硬膜外穿刺と脊髄周囲の各種画像検査で計測した皮膚から硬膜までの距離について,正確性と有用性について検討した.【方法】腰部硬膜外麻酔の適応があり,穿刺部位の単純X線側面像,X線CT画像,MRI画像が撮影されている患者30例を対象とし,各画像の皮膚-硬膜距離を計測した.側臥位で超音波矢状断像と水平断像で皮膚-硬膜距離を計測した後に硬膜外穿刺を行い,実際の穿刺距離を記録し,背景因子および各画像上の計測距離と比較検討した.【結果】各画像上の皮膚-硬膜距離は穿刺距離,体重,肥満指数との相関が高かった(P<0.05).単純X線側面とX線CTでの計測は実際の穿刺距離との誤差の範囲が大きく,超音波矢状断像および水平断像実際は実際の穿刺距離との誤差の範囲が小さく,一致性も高かった(r=0.96,P<0.001).【結論】画像検査の皮膚-硬膜距離の計測は精度が高く,特に超音波画像では実際の穿刺距離ときわめて高い一致性があるため,より適切かつ安全な硬膜外穿刺が可能と思われる.
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© 2012 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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