精密工学会誌
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超音波ドレッシング装置の開発
装置の試作とその有効性の検討
幾瀬 康史野々川 岳司河端 則次加茂 健彦湯澤 慶彦海野 邦昭
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1995 年 61 巻 7 号 p. 986-990

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抄録

5.1 超音波ドレッシング装置の有効性
超音波振動子に電わい振動子を適用することにより軽量小型化を図った超音波ドレッシング装置を試作し, ビトリファイドCBNホイールに適用した場合, 次の有効性を見い出した.
(1) 研削動力を減少させ, かつ表面粗さを向上できること,
(2) 表面粗さを評価基準とした超音波ドレッシングによるホイールの目立て間寿命は, 超音波を付加しない場合に比べ同等以上である。
しかし本報告では, 紙面の関係上, 詳細なドレッシングおよび研削特性については述べてぃなぃ. そのため, これらの点については, 次報にて評することにする.
5.2 超音波ドレッシング装置によるモニタリング
振動子の駆動電源のピーク電圧の変動を抽出することにより, ツルーイング時の偏心量とホイール作業面の断面形状をモニタリングできることがわかった. しかし, 工具形状やッルー イングおよびドレッシング条件によって, ピーク電圧の出力が変動する現象が認められるので, 今後この点については, 詳細に検討することにする.

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