静脈経腸栄養
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特集 : 「外来・入院・在宅」における栄養管理をどう継続させるか
NSTによるトータルケア
―外来と入院をつなぐ―
山中 英治
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2005 年 20 巻 1 号 p. 1_21-1_25

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抄録

栄養療法に関して、NSTが中心となって、いかにして外来と入院をつなぐ医療が行えるか? まずは病院全体に栄養についての関心を持ってもらわねばならない。
外来や入院の初診時の栄養評価を徹底して、栄養不良を見逃さず、早期の栄養療法で栄養状態を改善する。入院中に栄養不良を要因とする合併症をなるべく発生させないことがNSTの重要な役割である。
すべての患者が十分な食事を食べられるようになって退院するわけではない。急性期病院では, 全身状態が改善すれば、嚥下障害や経口摂取障害を有して、転院や退院するケースも増えている。
また、緩和ケアを在宅で希望する患者も増え、栄養療法を在宅に移行するには、適切な栄養サポートについてNSTがアドバイスする機会も多くなる。地域の診療所や病院との連携も重要である。

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© 2005 日本静脈経腸栄養学会
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