抄録
私共はherniographyにcontralateral explorationを対比した80例と追跡調査87例を対象に検討した.Herniogramは腹膜鞘状突起を正確に表現しており, この所見より反対側のヘルニア発生の可能性について検索し, 私共は鞘状突起の形態を5つに分類した.contralateral explorationの規準としてIV型は比較的適応, V型は絶対的適応であった.更に長期の追跡調査を重ね腹膜鞘状突起の年齢的推移についても検討していく方針である.稿を終るに臨み, 御校閲を頂いた森田建教授に感謝致します.本論文の要旨は第9回日本小児外科学会総会および第36回日本臨床外科学会総会において発表した.