抄録
症例は食道閉鎖症 (Gross C 型)の日齢0の女児. 気管支鏡検査および気管支造影検査にて, 右上葉気管気管支および同部より気管分岐都までに限局した先天性気管狭窄の合併例と診断した. 生後17日目に気管食道瘻切離および肋軟骨グラフトによる気管形成術を施行し, 生後55日目に食道吻合術を施行した. 形成部下端に狭窄が遺残したため, 生後98日目に気管気管支と気管の側々吻合による二度目の気管形成術を施行した. 経過中, グラフトの萎縮および肉芽増生による再狭窄のために呼吸管理に難渋し, バルーンによる気管の拡張や, Yag レーザーによる肉芽焼灼, バネ式金属内ステントの挿入などを試みたが, 生後11ヶ月目に死亡した.