-
原稿種別: 表紙
1994 年 30 巻 4 号 p.
Cover1-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 表紙
1994 年 30 巻 4 号 p.
Cover2-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App1-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App2-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App3-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App4-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App5-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App6-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App7-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App8-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App9-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App10-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App11-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App12-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App13-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App14-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App15-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App16-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App17-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App18-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App19-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App20-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App21-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App22-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App23-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App24-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1994 年 30 巻 4 号 p.
App25-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 目次
1994 年 30 巻 4 号 p.
Toc1-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
G Sheila
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
701-710
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
新保 和広
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
711-717
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
直腸肛門奇形の治療では, 術後の排便機能の確立を目的としている. そのためには, 肛門挙筋, 肛門括約筋(以下, 筋群)を有効に利用する必要がある. MRI は, 術後の直腸肛門と筋群を様々な断面で描出可能であり, 筋群の利用状況の判定に有用である. その結果, 筋群を適切に利用する事が良好な排便機能獲得に必要な事が判明した. さらに, 筋群が適切に利用されている症例においても, 排便機能に差が生じる事から, 今回, 1)正常例の筋群の発達を評価し, 2)これを基準として直腸肛門奇形術後の各病型における筋群の発達を評価, 3)臨床的排便機能と筋群の発達の関係を検討した.1987年4月から1992年3月までに千葉大学医学部付属病院にて骨盤部のMRI検査を施行した直腸肛門奇形術後, 低位型16例, 中間位型12例, 高位型9例を検討対象とし, 正常例は他の疾患にて骨盤部の MRI 検査を施行された, 直腸肛門疾患のない児12名である. 筋群の発達の指標として, 恥骨結合下端レベルの横断像における, 筋群の面積と恥骨結合後縁, 左右坐骨後端で囲まれる三角形の面積の面積比 (%) を用いた. 正常例の面積比は, 9.6% ± 1.7 (Mean ± 1 SD)あった. 低位型は,9.1% ± 1.7で, 筋群の発達は良好であった. 中間位型は, 10.7% ± 3.1で値のばらつきが大きかった. 高位型は, 7.5% ± 2.2で, 他の二型に比し筋群の発達は有意に劣った. 低位型では排便機能は筋群の発達程度によらず良好であった. 中間位型, 高位型では, 排便機能不良例で筋群の発達も劣る傾向を認め, 筋群の発達不良が排便機能不良の原因の一つと考えられた.
抄録全体を表示
-
赤塚 寛, 長屋 昌宏, 安藤 久實, 加藤 純爾, 平岩 克正, 鈴木 英明
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
718-724
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
先天性横隔膜ヘルニア (以下本症) 術後の患側肺の発育について, 胸部レ線写真と肺血流シンチグラムより検討した. さらに, シンチグラムから得られた結果を胎児循環の持続 (以下 PFC) の発生との関連において検討した.〈対象及び方法〉過去8年間に経験した本症の中の26例を対象とした. これらの内訳は24時間以後に来院した症例 (0群) が7例で, 他の19例は24時間未満の症例であった. それらは私どもの重症度分類でI群(術前の AaDO_2が 500mmHg 未満の症例)が6例, II群 (術前の AaDO_2 が 500mmHg 以上で, 術直後に PaO_2 の上昇を認める症例) が5例, III群 (術前の AaDO_2 が 500mmHg 以上で, 術後も PaO_2 の上昇を認めない症例) が7例, およびIIあるいはIII群が1例であった. 検討方法は胸部レ線写真から患側肺が拡張するまでの期間を, 肺血流シンチグラムから患側肺の血管床の分布状況をそれぞれ O 群からIII群の4群に分け評価した. なお, シンチグラムの結果を定量化するために, 健側肺に対する患側肺の RI の集積比をもとめた. そして, 患側肺が右肺の場合には集積比に44/56を乗じ, 左肺の場合には56/44を乗じて修正し m-RI 比とした. 〈結果〉1. 胸部レ線写真上, 患側肺が拡張するまでの期間は, O 群では術直後, I群では1週間, II群では3週間から1ヵ月, III群では2ヵ月であった. 2. O群からIII群になるに従って m-RI 比は低値になる傾向があり, 臨床上の重症度を反映していた. 3. 24時間未満発症例の中で, PFC に陥らなかった症例の m-RI 比の平均は79.4 ± 23.5%(mean ± SD)に対し, PFC に陥った症例の m-RI 比は46.3 ± 15.4%であり, 両群間に有意差が認められた(p < 0.01).
抄録全体を表示
-
中村 香, 常盤 和明, 岩井 直躬
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
725-731
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
膵・胆管合流異常症は, 胆道系悪性腫瘍の前癌病変として注目されており, 特に, 胆道の拡張を伴わない合流異常症には胆嚢癌が高率に発生すると報告されている. 一方, 胆汁酸は消化器癌発生の内因性発癌プロモーターとして重要視されている. 本稿では, 小児期膵・胆管合流異常症の胆嚢内胆汁中の胆汁酸組成を比較し, 胆嚢粘膜に対する胆汁酸の発癌プロモーターとしての意義を検討した. 検索対象は, 合流異常症8例 (平均年齢3.5歳)で, 対照群は胆嚢内胆石症5例 (平均年齢53.4歳), 先天性胆道閉鎖症術後例3例 (平均年齢1.3歳) である. 胆汁酸各成分の測定は高速液体クロマトグラフィーにておこない, 胆汁中における総胆汁酸濃度, 各胆汁酸組成, G/T 比, C/CDC 比について検討した. 合流異常症における総胆汁酸濃度は, 胆石症の約1/3であった. 胆汁酸組成では遊離型の CDCA と二次胆汁酸の DCA を認めた. 年齢の類似した胆道閉鎖術後例では遊離型胆汁酸や二次胆汁酸は認められなかった. 合流異常症の G/T 比は, 胆石症より有意に低値を示した. C/CDC 比は3群の間に有意な差を認めなかった. 合流異常症の総胆汁酸濃度の低さは, 年齢因子のほかに胆嚢の胆汁濃縮能の傷害によると思われた. 胆嚢内胆汁中の遊離型胆汁酸や二次胆汁酸の存在は, 胆汁停滞の結果と考えられ, 合流異常症ではこれらの胆汁酸により小児期より胆嚢粘膜の組織傷害が起こっている可能性が示唆された. しかし, 合流異常症の合流形式別では著明な差は認められず, 膵管胆管型合流異常症における発癌プロモーターとしての胆汁酸の意義については今後も検討を要するものと思われた.
抄録全体を表示
-
川村 幸平, 高梨 吉則, 桜川 浩, 鈴木 直人, 塩野 則次, 堀越 淳, 徳弘 圭一, 吉原 克則, 小松 壽
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
732-737
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
患者は Down 症の女児で, 生後2ヵ月時体重増加不良と心不全症状のため心臓カテーテル検査を施行した. 完全型心内膜床欠損症 (complete-form ECD) を合併した大動脈縮窄複合 (CoAcomplex) の診断であった. 3ヵ月時に subclavian flap aortoplasty (SFA)法とpulmonary artery banding (PAB) を施行した. 12ヵ月時に体外循環下に心内修復術を施行した. 共通前尖は非分業で Rastelli type C で two patch 法により修復した. 左右の房室弁の逆流はほとんど認めなかったため, 房室弁の縫合は行わなかった. 術後経過は良好で complete-form ECD を伴った CoA complex に対する二期的手術は安全な一方法と考えられた.
抄録全体を表示
-
大植 孝治, 福澤 正洋, 岡田 正, 大杉 夕子, 多和 昭雄, 横田 順一朗, 平出 敦, 小林 庸次
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
738-742
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は12歳男児. 腹部に鈍的外傷を受けた直後に後腹膜に出血し, 緊急手術が施行された. 大動脈左側前面に後腹膜腫瘍が存在し, 腫瘍被膜の破裂を認めたため腫瘍全摘術を施行した. 摘出腫瘍は8 × 6 cm, 11Og. 実質性で被膜を有し, 割面は白色調で分葉を認めた. 病理組織所見では主細胞 chief cell が毛細血管に富む隔壁に囲まれて胞巣状に配列し, 胞巣の周囲に紡錘型の sustentacular cell を小数伴ういわゆる Zellballen の像を呈し, 典型的な paragaglioma の所見であった. 免疫組織染色では chief cell が NSE, chromogranin, neurofilament 陽性, sustentacular cell が S-100 protein 陽性であった. 本症は, 病理組織の形態から良性, 悪性の判定が難しいとされる. 自験例の場合, 核分裂像が散見されたこと, 後腹膜原発の場合に悪性の頻度が高いことなどより悪性の可能性が否定できず, また, 腫瘍破裂による播種の危険性があるため, 術後化学療法を施行し, 経過観察中である.
抄録全体を表示
-
矢尾板 誠一, 大井 龍司, 林 富, 千葉 敏雄, 神山 隆道
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
743-748
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
尿膜管異常の中でも膀胱臍瘻は比較的稀な病態であるが, 我々は膀胱粘膜が外反脱出した膀胱臍瘻を合併した臍帯ヘルニアの1例を経験した. 超音波断層による妊娠経過の観察より, 病態の発生機序として以下が考えられた. 初めに膀胱に連続した大きな cyst が臍帯内に形成され, 臍輪の形成が障害された. その後, 臍帯内の cyst が羊膜腔に破れ, cyst は縮小して膀胱とつながった瘻孔が形成された. cyst の縮小に伴い拡張した臍帯内に腸管が侵入し, hernia into the umbilical cord となった. Hernia into the umbilical cord は腸管の腹腔内還納異常によると言われているが, 本病態での hernia into the umbilical cord は通常の発生とは機序が異なると推察された.治療はヘルニア嚢と共に瘻孔を含めて膀胱頂部まで切除して膀胱を閉鎖し, 腹壁を閉鎖した. 術後は原因不明の回腸穿孔を起こしたが事なきを得, 泌尿器系の合併症はなく経過している.
抄録全体を表示
-
竹内 敏, 中平 公士, 平林 円, 前川 保雄, 大野 耕一, 塩川 智司, 木下 博明
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
749-754
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
ヨード負荷による一過性甲状腺機能低下症の2新生児外科症例を経験した. 症例1は妊娠33週に羊水胎児造影を受けた先天性十二指腸閉鎖症の女児で, 16生日のスクリーニングで発見, L-サイロキシン投与で治癒した. 症例2は在胎33週3日, 出生体重1453gの女児. 人工膜利用臍帯ヘルニアの治療中に用いたポビドンヨード液で本症を併発した. 消毒剤変更2週後には甲状腺機能は正常化した. 新生児外科症例では, 造影やヨード含有消毒剤によるヨード負荷の機会が多く, 甲状腺機能への影響を考慮しなければならない. その使用を極力制限して予防につとめるとともに, 尿中ヨード排泄量測定や定期的なスクリーニングの実施による早期発見, L-サイロキシン補充療法による早期治療が可能であり, 本症による胎児・新生児の成長・発達障害は未然に防ぐべきである.
抄録全体を表示
-
臼井 規朗, 鎌田 振吉, 井村 賢治, 川原 央好, 石川 士郎, 奥山 宏臣, 棚野 博文, 岡田 正
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
755-761
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は食道閉鎖症 (Gross C 型)の日齢0の女児. 気管支鏡検査および気管支造影検査にて, 右上葉気管気管支および同部より気管分岐都までに限局した先天性気管狭窄の合併例と診断した. 生後17日目に気管食道瘻切離および肋軟骨グラフトによる気管形成術を施行し, 生後55日目に食道吻合術を施行した. 形成部下端に狭窄が遺残したため, 生後98日目に気管気管支と気管の側々吻合による二度目の気管形成術を施行した. 経過中, グラフトの萎縮および肉芽増生による再狭窄のために呼吸管理に難渋し, バルーンによる気管の拡張や, Yag レーザーによる肉芽焼灼, バネ式金属内ステントの挿入などを試みたが, 生後11ヶ月目に死亡した.
抄録全体を表示
-
金城 僚, 島袋 誠守, 青木 啓光, 山里 将仁, 徳嶺 章夫, 奥浜 幸博, 松本 光之, 草野 敏臣, 武藤 良弘
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
762-766
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
腸穿孔を繰り返した後に発症した示唆に富む急性リンパ性白血病を経験したので報告する. 症例は3歳男児. 腹痛と発熱を主訴として来院, 筋性防御と腹部単純 X 線上鏡面形成像を認めたため, 急性虫垂炎, 汎発性腹膜炎の疑いにて緊急手術を施行した. 患児は以前に皮下膿瘍にて加療受けた際に末梢血液像で芽球を認め, 白血病疑いで骨髄穿刺を受けたが確定診断に至っていない. 術後1ヵ月以内に腸穿孔を繰り返したが外科的処置にて救命しえ, 退院となった. 腸病変の病理組織では neutropenic enterocolitis と考えられた. 退院の約半年後に急性リンパ性白血病(ALL)と診断された. 自験例は臨床経過上 smouldering leukemia が考えられ, 腸穿孔を合併し, 診断および治療に難渋した症例であった.
抄録全体を表示
-
大山 司, 島崎 靖久, 福嶌 教偉, 松宮 護郎, 松田 暉, 川島 康生, 佐野 哲也, 小川 實
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
767-771
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は肺動脈狭窄, common atrioventricular valve (CAVV) 及び両側上大静脈合併の右室型単心室症の3歳児例で, Blalock-Taussig (BT)シャント術を生後8か月に行ったが, その後次第に CAVV 逆流が増強し, 高度の心不全を呈するに至った. 術前 CAVV 逆流は4/4度であった. 手術は, BT シャントの結紮, DeVega 法による CAVV の弁輪縫縮術と弁形成, 両側上大静脈をそれぞれ左右肺動脈に端側に吻合 (bidirectional cavopulmonary shunt) した. 術後, CAVV の逆流は2/4度に滅少し, 心不全は著しく改善した.
抄録全体を表示
-
原 真一, 難波 貞夫, 神徳 純一
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
772-776
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
胆嚢捻転症は胆嚢の肝への付着が不完全な遊走胆嚢が捻転することによって発症する, 比較的稀な, 術前診断が困難な疾患である. 症例は体重 26kg の健康な8歳男児で, 主訴は突然に発症し, 数時間以内に消失する腹痛と嘔吐であった. 腹部超音波検査と点滴静注胆道造影検査により左側臥位にて大きく左下方に偏位する胆嚢を認め, 術前に不完全型胆嚢捻転症と診断しえた. 腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行したところ, 胆嚢は胆嚢管と体部のみが模様物により肝に付着していた. 手術時間は95分であった. 患児は術後1日目より経口を開始, 4日目に軽快退院した. 腹腔鏡下胆嚢摘出術は小児においても安全かつ容易に行うことができ, 術後の疼痛軽減, 手術創がきれいであること, 入院期間短縮などの面で有効である.
抄録全体を表示
-
出口 英一, 岩井 直躬, 柳原 潤, 中村 香, 岩田 譲司
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
777-781
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
直腸狭窄は Stephens らの直腸肛門奇形の分類で中間位型の一型とされているが, 治療においてどの術式が最も適当かについて未だ一定の見解がなされていない. 症例は, 10ケ月男児で腹部膨満と排便障害を主訴に紹介された. 精査の結果, いわゆる H 型直腸尿道瘻を合併した anorectal stenosis と診断した. 人工肛門造設後に posterior sagittal approach にて尿道瘻閉鎖, 直腸狭窄部切除, 直腸 pull through による肛門形成術を行って治療し, 満足できる結果を得た. 術後2年6ケ月現在, 排便状態は良好で失禁, 汚染は認めず, 時々, 緩下剤投与にて排便のコントロールを行っている. 本例のように, 瘻孔を有する直腸狭窄の外科治療では, 広い視野の得られる posterior sagittal approach が有用であった.
抄録全体を表示
-
寺島 和光, 佐野 克行
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
782-786
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
膀胱尿管逆流防止術後に発生した膀胱破裂 (症候性自然破裂) 3例について報告した. 3例とも尿管膀胱新吻合術 (Politano-Leadbetter 法)を行ったが, 1例はその前に vesicostomy を, また他の1例では VUR 再発のために再手術を2回行っている. 膀胱破裂はそれぞれ術後10ヵ月, 1年8ヵ月および4年11ヵ月目に発生した. 症状は腹痛, 腹満, 嘔吐, 乏尿, 高窒素血症などであった. 診断は膀胱造影および開腹術にて確定したが, 3例とも腹腔内破裂であった. 破裂の原因は, 手術により膀胱壁に脆弱な部分が生じたためと考えられる. 全例膀胱の修復術により治癒した. 本症は膀胱頂部に発生しやすいので, 膀胱を切開する時はなるべく頂部は避けるようにし, やむをえず切開したら縫合閉鎖は十分に行うことが大切である.
抄録全体を表示
-
大浜 和憲, 林 宏行, 浅井 徹, 関戸 伸明, 小林 孝一郎, 道後 正勝, 田中 松平, 野澤 寛, 朝本 明弘, 矢吹 朗彦
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
787-792
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
私たちは小児外科手術の合併症として生じた卵管水腫2例を経験したので報告する. 症例1は11歳で, 3歳時左そけいヘルニア根治術を受けていた. 6ヵ月前から怒責時に左そけい部膨隆あり受診した. 腹部超音波検査とCT検査で左そけい部から骨盤内に連続する多嚢胞性病変が描出され卵管卵巣摘除術を行った. ヘルニア根治術時の卵管結紮が原因と考えられた. 症例2は12歳で, 新生児期に胎便性腹膜炎の手術を受けていた. 2日前から下腹部痛あり腹部腫瘤を指摘され受診した. 画像検査で骨盤内に充実性腫瘤と多嚢胞性病変が描出された. 開腹すると右卵管は多房性の嚢胞で置換され卵巣と一体となり捻転しており卵管卵巣摘除術を行った. 胎便性腹膜炎の波及が原因と考えられた. 卵管水腫は女児そけいヘルニア手術の合併症として銘記すべきで, ヘルニア手術や腹膜炎の既往があって骨盤内に嚢胞性病変があれば, 卵管水腫の存在も念頭に置くべきである.
抄録全体を表示
-
鎌形 正一郎, 石田 治雄, 林 奐, 管藤 啓, 広部 誠一, 渕本 康史, 永井 敏郎
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
793-800
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
鎖肛に合併した FG 症候群の兄弟例を経験した. 症例1 (弟) は, 出生後より macrocephaly, 前額部の拡大, 前髪の upsweep, hypertelorism, 太い栂指 (趾) と共に congenital hypotonia, 脳梁欠損と鎖肛 (anocutaneous fistula) があり, 症例2 (兄) は, 精神遅滞と四肢異常, 脳梁欠損と鎖肛 (covered anal stenosis) を認めた. 家系の検索で叔父に同様の顔貌と四肢異常, 精神遅滞があり, 母に前髪の upsweep を認めた. FG 症候群は非常に稀な疾患であり, われわれの経験した兄弟例とこの一家系は本邦初例の報告と考えられる.
抄録全体を表示
-
高橋 広, 宮内 勝敏, 柳田 公広, 根津 賢司, 木村 茂
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
801-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
岩村 喜信, 青山 興司, 後藤 隆文, 秋山 卓士, 久守 孝司, 中谷 勝利
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
801-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
石橋 広樹, 大塩 猛人, 松村 長生, 桐野 有成, 藤井 正彦, 江川 善康, 掘家 一哉, 伊藤 健造
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
801-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
檜山 英三, 横山 隆, 市川 徹, 松浦 雄一郎
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
801-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
植木 幸一, 富恵 博, 江里 健輔
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
801-802
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
秋山 卓士, 青山 興司, 後藤 隆文, 岩村 喜信, 中谷 勝利, 久守 孝司, 村上 元正, 古山 輝久
原稿種別: 本文
1994 年 30 巻 4 号 p.
802-
発行日: 1994/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー