日本小児外科学会雑誌
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新生児女児傍尿道嚢腫2例の経験
徳丸 忠昭久保 雅子
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1995 年 31 巻 1 号 p. 31-35

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抄録
生後7日及び13日の新生児女児傍尿道嚢腫2例を経験した.会陰部外尿道ロ後部に直径2cm 大の尿道との交通の無い嚢腫を認めた.治療は嚢腫開窓術のみで充分であり,再発などは認めていない.嚢腫内容は粘液であり,組織は重層扁平上皮であった.小児期に会陰部に認められる同様な疾患は多く,鑑別を要するのに難渋するものも時にみられる.特に発生学上不明瞭な疾患も見られ,組織型を鑑別することが重要であると思われた.
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© 1995 特定非営利活動法人 日本小児外科学会

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